表示と入力
計算や処理をプログラムで実行させた後、行いたい処理の一つに画面への表示があります。
計算した結果の数字を表示したり、こういう処理をしたという確認で文字列を画面に表示させたり、作業の指示を出すときなどに画面に表示するといった処理を行うことがあります。
そんなときにしようするのがprint文です
print文では、数字、文字列、数字や文字列が格納された変数などを表示させることができます。
print 100
print "Hello World"
val = "abcdefg"
print val
実行結果は
100
Hello World
abcdefg
となります。
input
計算するプログラムを作ったり、検索機能をつけたい時に、ユーザーからキーボードでの入力をしてほしいことがあります。
入力してほしいときはinputを使います。
ですが、pythonのバージョン(2.x系と3.x系)で使い方が変わるので注意が必要です。
python3.xでのinput
python3.xでのinputは戻り値に文字列を返します。
x = input("please input")
print (x)
1行目でinputの戻り値をxに代入して、2行目で変数xをprintで表示しています。
inputで"please input"と書いているのは画面に表示させたい文字です。
inputはEnterキーを押して入力完了です。
例として"123456789"と入力してEnterキーを押すと
please input 123456789 Enter
123456789
実行結果はこのようになり文字列として変数xに格納され、文字列としてprintで表示されます。
python2.xでのinput
python2.xでのinputは入力した式の結果を返します。
数字や1+1などの式を入力することになります。
よって、文字列を入力するとNameErrorが出て、入力した文字列の名前を持つ変数が見つからないと指摘されます
python2.xでinputを使用した例を挙げると
a = input("please input")
b = input("please input")
print a
print b
1行目では123を入力、2行目では1+2+3を入力してEmterキーを押します
please input 123 Enter
please input 1+2+3 Enter
123
6
実行結果はこのようになります
1行目の123は整数としてそのまま表示されましたが、2行目の1+2+3はその結果である6が表示されます。
これがpython2.xでのinputの動きです。
これでは文字列の入力ができませんが,python2.xでは文字列を入力する関数としてraw_inputが用意されています。
raw_input
raw_inputは標準出力時に表示する文字列を返します。
raw_inputを使った例として普通の文字列の表示と円の半径を入力して円の面積を表示させます。
a = raw_input("please input")
print a
circleRadius = raw_input("please input radius")
circleArea = int(circleRadius) * int(circleRadius) *3.14
print circleArea
1行目の文字列表示ではabcを入力、半径は5を入力してみます
please input abc Enter
abc
please input radius 5 Enter
78.5
実行結果はこのようになります。
これらの入力を使いこなせば簡単な計算などをユーザーに数値を入力してもらって行えるようなプログラムが作れそうです!